糸リフト(スレッドリフト)とは、皮下組織に医療用の糸を挿入し、筋肉や皮膚を持ち上げることで顔のたるみやシワを改善する治療法です。

いわゆる切開リフト(フェイスリフト)に比べ、施術時間やダウンタイムが短いことから、国内でも多くの手術実績があります。

糸リフトには「溶ける糸」と「溶けない糸」が使われますが、現在は「溶けない糸」よりも糸の露出や感染症のリスクが低い「溶ける糸」が主流です。

溶ける糸は半年〜3年ほどかけて体内に吸収され、糸が溶ける際にコラーゲンの生成が促されるので、将来のたるみを予防できるといわれています。
湘南美容クリニックの糸リフトがおすすめ!
sbcito画像出典:公式サイト

湘南美容クリニックでは、糸リフト全種類の以前の価格から20%DOWNの価格改定を行い、施術を受けやすくなりました。

この記事では糸リフトやおすすめクリニックについて詳しく解説します。

この記事でわかること
  • 糸リフトのおすすめクリニック
  • 失敗しないクリニックの選び方
  • 糸の種類や効果、本数の目安
  • ダウンタイムに気を付けること
糸リフトのおすすめクリニック3院を比較!
糸リフトがおすすめのクリニック3院をピックアップ。

気になる点を比較してみましょう

ロゴ sbclogo画像出典:公式サイト shinagawalogo画像出典:公式サイト talogo画像出典:公式サイト
名称 湘南美容クリニック 品川美容外科 TAクリニック
院数 200院以上 16院 9院
ポイント 4種類の糸から選べる トゲとフックで強力リフトアップ ゴルゴライン対策も可能
糸リフト料金例 66,000円(6本) 初回99,000円(4本) 22,000円(片側1部位)
糸の種類 ・溶ける糸(PDO)
・トゲ付き
・専用の溶ける糸
・トゲ付き
・独自開発の溶ける糸
・トゲ付き
保証 3週間 1年 1年
割引制度 LINEクーポン
楽天ポイント
SBCポイント
学割
LINEクーポン
BMC会員制度
ポイント付き診察券
Web予約クーポン
LINEクーポン
公式サイト

※本記事は2024年2月時点の情報をもとにまとめています。
※記事内の金額は税込です。
※糸リフトは保険診療が適用されない自由診療となります。
※糸リフトに用いられる糸(スレッド)は国内において医薬品医療機器等法上の承認を受けていません。未承認の医薬品・医療機器については、「個人輸入において注意すべき医薬品等について」(厚生労働省)をご覧ください。

 
  • 糸リフト治療の概要
  • 糸リフトに使用する糸の種類と効果
  • 糸リフトの本数の目安
  • 糸リフトで失敗しないためのクリニックの選び方
  • 糸リフトの施術の流れ
  • 糸リフト施術後のダウンタイムに気をつけること
  • 糸リフトのよくある質問

糸リフト治療の概要

lift1 糸リフト(スレッドリフト)とは、こめかみ付近の生え際から特殊な糸を挿入して皮膚や皮下組織を持ち上げ、顔のシワやたるみを改善する治療法です。

lift2▼糸リフトの概要
施術の内容 皮膚を切らず特殊な糸で引き上げる施術方法
ダウンタイム 1週間程度
副作用・リスク 副作用:赤み、痛みやはれ、内出血
リスク:糸が飛び出す、肉芽腫・感染など
施術時間 10分~1時間
(施術内容によって異なる)
必要回数 年に1回が目安
(施術内容によって異なる)
料金の相場 200,000円~300,000円程度
(施術内容によって異なる)

メリット・デメリット

糸リフトのメリットは、リフトアップ効果を実感しやすいことです。

糸の周囲にコラーゲン線維が生成されやすくなるため、肌にハリが出る効果も期待できます。

施術時間が30分前後と短く、施術当日からメイクや洗顔も可能なので、美容医療が初めての人でも試しやすいでしょう。

▼糸リフトの症例写真(20代女性)
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出典:共立美容外科

しかし、糸リフトには効果の持続期間が半年〜1年程度と短く、定期的に治療を受ける場合はトータルコストがかさむというデメリットもあります。

ごくまれに肉芽腫や感染により糸の抜去が必要になるケースも見られます。

糸リフトが適さない人もいる

糸リフトは皮膚が柔らかく軽度のたるみであれば適していますが、以下に当てはまる人は期待した効果が得られない可能性があります

▼糸リフトの向き・不向き
向いている人 向いていない人
・皮膚が柔らかい人
・皮下脂肪の量が標準の人
・たるみがそれほどひどくない人
・皮膚が固い人
・皮下脂肪が多すぎる、または少なすぎる人
・たるみが強い人
・あごにコンプレックスがある人

糸リフトに使用する糸の種類と効果

lift4糸リフトにはいろいろな種類の糸が用いられていますが、近年の主流はトゲありの溶ける糸となっています。

効果の違いは明確にわかっていないものの、溶けない糸の方が感染や肉芽腫など合併症を起こすリスクが高いためです。

下記で、さらに詳しく解説していきます。

溶ける糸(吸収性)

溶ける糸は術後少しずつ体内で分解されるため、リフトアップ効果の持続期間は半年〜1年ですが、合併症を起こすリスクは低いことがわかっています

溶ける糸の主な素材は、下記です。
  • PDO(ポリデオキサノン)
  • PCL(ポリカプロラクトン)
  • PLA(ポリ乳酸)
糸が溶けるまでの期間は素材により異なりますが、溶けるまでの期間=リフトアップ効果の持続期間ではない点には注意しましょう。

▼PDO・PCL・PLAの違いlift5

PDO(ポリデオキサノン)

外科手術の縫合糸として用いられる素材で、ほどよい硬さがあります。

自然なリフトアップが可能なので、糸リフトが初めての人にもおすすめの素材です。

吸収性の糸の中でも、体内で分解されるまでの期間が短めで、糸の持続期間は半年〜1年程度といわれています。
主な製品
  • テスリフト
  • フェザーリフト
  • ミントリフト
  • ショッピングリフト など
▼テスリフトの症例写真(40代女性)
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出典:共立美容外科

PCL(ポリカプロラクトン)

縫合糸や創傷被覆材など医療分野で幅広く用いられている素材です。

PDOやPLAに比べて体内に吸収されるまでの期間が長く、24〜36ヶ月程度かけて体外に排出されます。

柔軟性と弾力性に富み、目元や口元などよく動かす部分にもフィットしやすいのがメリットです。
主な製品
  • VOVリフト など

PLA(ポリ乳酸)

縫合糸や骨折固定材として用いられる硬めの素材で、18〜24ヶ月程度で体外に排出されます。

リフトアップ効果が高く、頬やあごの大きなたるみにも対応可能です

PCLと混合して柔軟性を高めた製品も見られます。
主な製品
  • ハッピーリフト
  • ミントリフトII(PLA+PCL)

溶けない糸(非吸収性)

現在用いられている溶けない糸の素材には、下記などがあります。
  • PP(ポリプロピレン)
  • PEs(ポリエステル)・シリコン
溶けない糸は体内に残るため、リフトアップ効果は溶ける糸よりも長続きすると考えられます。

ただし、加齢によるたるみを止めることまではできず、トゲの周辺組織がゆるんでいくため、効果が半永久的に持続するわけではありません

また、人体にとって異物である糸が体内に残ることにより、合併症が起こるリスクも上がります。

PP(ポリプロピレン)

強力なリフトアップ効果と持続性がメリットですが、伸縮性がほとんどないため違和感が生じるリスクがあります。
主な製品
  • シルエットリフト
  • アプトス(溶けないタイプ)
  • ミラクルリフト など

PEs(ポリエステル)・シリコン

芯材にポリエステル、コーティングやトゲ(コグ)にはシリコンを使った糸もあります。

しなやかに伸び縮みし、自然な表情を損なわない点が魅力です。
主な製品
  • スプリングスレッド

純金(K24)から作られた極細の糸で、一般的には「金の糸」と呼ばれています。

純金であればイオン化しづらいため、アレルギー反応が起こる可能性は低いでしょう。

ただし、金の糸を入れている場合は、ハイフ等の施術を受けられなくなる可能性もあるので注意が必要です。

トゲの有無

トゲ(コグやコーン)がついている糸は、トゲが皮下組織をしっかりとつかむので、リフトアップ効果が高くなります

トゲなしの糸を使った施術の代表例は、特殊な針で数十本の極細の糸を皮下組織に埋め込む「ショッピングリフト」です。

糸による刺激でコラーゲン産生を促し、リフトアップを図る仕組みです。

糸リフトの本数の目安

糸リフトの本数の目安は片側3本(両側6本)〜片側6本(両側12本)程度です。

たるみが軽度の場合も糸が1本だと引きつりやすいため、最低でも片側3本が目安となります。

ただし、最適な本数には個人差があり、基本的には医師が以下の要素から総合的に判断します。
糸リフトの本数を決める主な要素
  • 骨格
  • 脂肪の量
  • たるみ具合
  • 表情のクセ など

糸リフトで失敗しないためのクリニックの選び方

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糸リフト後に糸が透けて見える、不自然な仕上がりになるといった失敗には、担当医の技術力不足によるものも少なくありません

糸リフトは顔の形態に対する治療であり、担当医には形成外科の知識や技術が求められるからです。

糸リフトを受けるクリニックを選ぶ際には、以下の点に注意するとよいでしょう。

糸リフトの実績が豊富な医師が在籍している

美容クリニックと一口に言っても、医師の得意分野はそれぞれ違います。

失敗を回避するためには、医師のプロフィールや担当した症例写真を確認し、その医師の得意な分野をチェックすることも大切です。

自分の好みの仕上がりのものがあればさらによいでしょう。

そのほか、形成外科専門医、日本美容外科学会専門医といった専門医資格があると一定の知識・技術があると考えられます。

カウンセリングに力を入れている

糸リフトに対する不安を解消し、失敗を防ぐためには、カウンセリングに力を入れているクリニックを選ぶことも大切です。

カウンセリングでは、どのような悩みがあるのかを確認のうえ、最適な糸の種類や本数、挿入部位などの提案があります。

この時、糸リフトの効果だけでなく、デメリットやリスクについてもきちんと説明が行われるかをチェックするとよいでしょう。

不安をあおってきたり、料金が割引になるモニター契約を勧めてきたりして、無理に即日契約・施術を迫るようなクリニックは避けたほうが無難です。

参考:「増加する美容医療サービスのトラブルー不安をあおられたり、割引のあるモニター契約を勧められても慎重に判断を!」(国民生活センター)


糸リフトの施術の流れ

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糸リフトは、日帰り可能な施術です

当日の流れは以下のとおりです。

1.カウンセリング・診察

来院後、受付を済ませたら医師のカウンセリング・診察を受けます。

カウンセリング前にメイクを落とすクリニックもあります。

2.準備

メイクを落としたら、カルテ用の写真を撮影します。

その後、糸の挿入位置にマーキングを施します。

3.施術

局所麻酔を行い、麻酔が効いたらマーキングした部位に糸を挿入していきます。

糸が付いた針を皮膚の下に挿入し、針だけを抜くことにより糸が皮下組織に引っかかり、シワやたるみがリフトアップされます。

4.施術完了

マーキングの拭き取り後、糸を挿入した箇所に保護テープを貼ります。

術後は医師の指示に従って過ごしましょう。

糸リフト施術後のダウンタイムに気をつけること

糸リフトのダウンタイムのピークは、施術後3日間です

このとき、主な症状として下記が現れることがあります。
  • 痛み
  • 腫れ
  • むくみ
  • 内出血
  • 赤み
  • 口を開けにくいなどの違和感(引きつり感)
1週間ほど経つと、腫れやむくみが引いて効果を実感できるようになります。

なおダウンタイム期間中は、以下の4点に気を付けるとよいでしょう。
  1. 入浴や飲酒、激しい運動をしない
  2. 口を大きく開かない
  3. 顔のマッサージをしない
  4. うつ伏せで寝ない

1.入浴や飲酒、激しい運動をしない

入浴や飲酒、激しい運動をすると、血行がよくなり顔に赤みが出てしまったり、内出血や腫れが長く続いてしまったりする可能性があります。

施術直後はシャワーのみに留めておき、飲酒や激しい運動は控えるようにしましょう。

2.口を大きく開かない

術後しばらくは、口を大きく開けると、つっぱり感や痛みが生じることがあります。

また、糸が皮下組織になじむ前に口を大きく開いてしまうと、糸がズレてしまう可能性もあります。

違和感があるうちは、噛む回数が少なくて済むような豆腐やプリン、おかゆ・うどんといった柔らかい食べ物を選ぶとよいでしょう。

3.顔のマッサージをしない

糸を早く馴染ませたくても、顔のマッサージは禁物です。

マッサージをすると腫れや内出血が長引いてしまったり、糸がズレてしまったりするリスクがあるためです。

施術後1ヶ月程度は控えたほうがよいでしょう。

4.うつ伏せ・横向きで寝ない

糸リフトの施術後に横になるときには、あお向けで寝るようにしましょう。

うつ伏せや横向きで寝てしまうと、顔を圧迫することにつながり、腫れや内出血が長引く原因となります

糸リフトのよくある質問

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糸リフトのよくある質問をいくつかピックアップしました。確認して下さい。

糸リフトとハイフ(HIFU)は併用できる?


ハイフの併用は可能ですが、両方の施術を受けたい場合には、糸リフトを先に受けた方がよいでしょう。

タイミングとしては、糸リフトのダウンタイムが完全に落ち着く1ヶ月後以降がおすすめです。

ただし、クリニックによって指示されるタイミングは異なるため、クリニックの指示に従ってください。

糸リフトはレントゲンに写る?


基本的に、レントゲン(単純X線検査)には映りません

ただし、歯科のレントゲンには、かすかに写る可能性があります。

なお、金の糸を入れた場合は、動・発熱の危険性を否定できないためMRI検査を受けられない場合があります。

MRI検査を受ける前の説明をしっかり聞き、指示を仰ぎましょう。

糸リフトをしたら周りにバレる?


ダウンタイムを過ぎれば、バレるリスクは低いでしょう

とはいえ、ダウンタイム中も腫れやむくみ、内出血からバレるリスクがありますが、マスクで隠せばわかりません。

ダウンタイムが落ち着けばシャープに見えるので「痩せた?」と聞かれることはあっても糸リフトとは疑われにくいでしょう。

糸リフトを繰り返し何回も受けるのはやりすぎ?


溶ける糸であれば、基本的に回数制限はありません

コラーゲン産生による肌質改善効果を目的として定期的に受ける人もいます。

そのため、効果が薄れたと感じたら受けるのがよいとされており、施術間隔の目安は1〜3年です。

繰り返し施術を受けたい場合には、医師に相談するようにしましょう。

糸リフトを20代から受けるのはよくない?


20代の方に対する糸リフトの考え方はクリニックにより異なります

将来のたるみ予防や肌質改善の目的で糸リフトを勧めるクリニックもある一方で、20代には糸リフトは不要であるという考え方のクリニックもあります。

糸リフトを受けたい場合は、複数のクリニックでカウンセリングを受け、よく検討するとよいでしょう。


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